2023年6月13日火曜日

市道国玉通り線供用開始

 弊社が甲府市で設計した市道国玉通り線が令和4年11月30日に供用開始となりました。

 この道路は、青沼通りと城東バイパスを南北に結ぶ約800mの道路で、この路線の開通により、近隣道路の渋滞解消や主要道路へのアクセス向上が図られました。

 本路線は平成5年度に当初の設計を行っており、供用開始まで29年を要しました。道路事業は、事業化されると各種の調査を行い、調査結果を踏まえて測量や設計を行います。その後、設計に基づき用地買収や補償などを行って、はじめて工事に着手することができます。また、その間には沿道の住民や企業の方々の協力も不可欠です。そのため、新しい道路ができるまでには長期間を要することになるのです。

 しかし、新しく開通した道路を多くの人や車が快適に利用しているのを見ると、これまでの苦労が一気に報われ、達成感と仕事へのやりがいがこみ上げ、晴れやかな気持ちになります。






2023年1月26日木曜日

若手ミーティング

当社では、定期的に若手社員によるミーティングを行っています。その中で、ベテラン技術者から技術者・社会人としての姿勢や行動について学ぶ機会をいただきたいと会社に要望し、この勉強会の開催を実現することができました。今回は「人間力の向上、顧客から信頼される人材」と題した講習を行いました。

講習では「相手の期待値を上回る仕事や他人に対する姿勢」について学ぶことができました。地域社会・顧客への貢献や期待値を上回る提案・設計を行うことは、わたしたち建設コンサルタントの仕事のやりがいであり、魅力の一つです。ベテラン技術者の講習を聞き、若手技術者で様々な意見を交わし、それらを共有でき、良い講習になったと思います。

今回の講習を通して、どうしたら地域社会・顧客への貢献や期待値を超えるものが提案できるかを考える良い機会となりました。今後もより良い提案・設計ができるよう、技術力・人間力を醸成していきたいと思います。


2022年12月20日火曜日

自転車活用推進計画

山梨県では、自転車活用推進計画に基づいて、自転車の走行位置や方向を示す矢羽根型路面標示の設置を進めています。当社はその具体的な計画業務に携わり、甲府市街の県道を中心に写真のような路面表示の計画・設計を行いました。

昨今、全国的に自転車利用者に対する交通ルールの周知・徹底が指導されています。自動車、自転車、歩行者がそれぞれのルールを守り、安全で快適に道路を利用できるよう計画を行いました。

今後の自転車利用の促進、安全性向上、交通事故の減少に寄与できればとてもうれしく思います。





2022年12月13日火曜日

下水道ストックマネジメント

下水道は、私たちの暮らしにとって欠くことができない都市インフラですが、近年、既存下水道施設の老朽化の進行が問題になっています。そうしたなかで、点検・調査により施設全体の健全度を把握し、計画的な修繕・改築を行うストックマネジメントが必要になっています。

当社では、ストックマネジメント解析業務を担当し、調査会社がテレビカメラを使用し撮影した動画と調査票に基づき、必要に応じて異常個所の再調査を行った上で、コンサルタントの視点から今後の点検・調査や修繕・改築計画をとりまとめています。

ストックマネジメント計画の策定により、老朽化した下水道施設の戦略的な維持管理が行われています。

写真1:管路内を調査するテレビカメラ

動画1:管路内の侵入水の様子

動画2:マンホール内部の様子

2022年11月14日月曜日

若手現場見学会

 当社では定期的に若手社員によるミーティングを行っています。今回の若手ミーティングでは、若手社員の技術力向上を目指す取り組みの一環として、当社が調査・設計に携わり、工事が完了した現場について、現地を確認しながら設計当時の課題や工夫について設計担当者から説明を受けそれについて議論する現場見学会を実施しました。

 土木構造物はそれぞれの現場条件の中で最良と考えるものを造る必要があり、ひとつひとつ検討と工夫を重ねながら設計していきます。その検討や工夫が建設コンサルタントの仕事のやりがいの源泉であり魅力の一つです。実際に現場を見ることで各現場条件に合わせた調査・設計の難しさや、それに対する工夫やアイディアを肌で感じることができました。

 今回の現場見学会を通して、どうしたらより良いものが造れるかを議論し、共有する良い機会となりました。今後もより良い調査・設計ができるよう日々努力していきたいと思います。






2022年11月11日金曜日

橋梁点検調査の実施事例

 橋梁の老朽化は全国的に問題となっており、山梨県内においても建設後50年を超え老朽化した橋梁が年々増えています。そのため、山梨県及び県内市町村では、橋の安全や円滑な交通を確保するため、橋梁を5年に1度ごと定期点検をしています。

 当社では、山梨県や県内市町村から橋梁定期点検業務を委託され、毎年100橋程度の橋梁点検を行っています。橋梁点検では、近接目視点検を基本とするため、近接目視が困難な橋梁については、橋梁点検車やロープアクセス専門家によって近接目視点検を行っています。橋梁点検では、普段見ることができない桁下・橋台・橋脚などの劣化・変状状況も確認します。そして、劣化・変状の状況からこの状態に至った原因や誘因を推察し診断します。

 このように調査をし、橋梁を診断し、必要な保全対策を提案していくところに仕事の魅力を感じています。私たちが行っている橋梁点検が、県内の交通インフラの安全を守っているという誇りを胸に、今後もこの仕事に携わっていきたいと思います。






2022年11月8日火曜日

砂防堰堤の土石流捕捉事例

 北杜市地内の砂防堰堤が土石流を捕捉しました。

 写真は、8月末の豪雨により土石流が発生した場所ですが、砂防堰堤が機能して土砂を捕捉したことにより、下流集落への被害を防いだことがわかります。

 当社は災害対応の一環で調査に入り、堰堤の下流側の人家がある道から現地に向かいましたが、堰堤がなければこの道も土石流にのみ込まれていただろうと思うと恐ろしくなりました。

 今回の調査を通じて、私達が設計している砂防堰堤が住民の安全を守っていることを再確認することができ、あらためて仕事へのやりがいを感じることとなりました。